愛を包み愛に包まれる 『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第八回)』

2020.10.7

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京ヶ島弥生

京ヶ島弥生 ( フラワー&アロマセラピスト )

フラワー&アロマセラピスト。心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。

この世に生まれた私たちは、生を受けたときに祝福され愛されて誕生します。

だから誰にでも愛の心が備わっています。

でも、ひどくつらい経験や苦しい思いに苛まれた時、人はそれをいともたやすく忘れてしまいます。

憎しみの心。 
恨めしい思い。
あるいは独占欲。
取り残された淋しさ。

どれも愛情を与え、与えられ、過ごしてきたからこそ感じる思いですが、あまりに強い感情であるだけに、自分で覗き込むことさえ辛くなるかもしれません。そして、自分がそうした状態になっていることさえ、気が付かないこともあります。

表面に現れた感情は、大元にある愛の力と全く関係がないような姿であるからかもしれません。

 

愛し過ぎて苦しい

大事に思い、一番深い愛情を注いだ相手に、自分の知恵や力や正義をすべて捧げたい。

守りたい思いは時に過保護なくらいに、独占的で自己中心的な愛情に形を変えたりします。その愛は、与えるだけでは満足できないと、自分に見返りを求めるような、逃げ場を許さないものにもなるでしょう。

子供が、兄弟に満遍なく注がれる母親の愛情を独り占めしたいと思うわがままを振りまくとき、あるいは、顧みられないと思うと、体のどこかの痛みを訴えて子供の自由を奪おうとする年老いた親の姿にも、このような偏った愛情の示し方が見られます。

見返りを求める愛にチコリー

マリアン・ブルー、聖母マリアのマントの色を映したような美しい青い花、「チコリー(キクニガナ)」は、こうした独占欲、独善的な愛情が、本来は普遍的な愛情であったときに立ち戻らせてくれます。

その思いは、緩やかに穏やかに訪れるので、自分が前のめりに見返りを求めていたり、返されたものを充分と思っていなかったときがあったことさえ忘れてしまうかもしれません。

チコリーは、愛らしい青い花を早朝から開きますが、曇りや雨の日は開花せず、開いても午後太陽が傾き始めるとすぐに閉じてしまいます。

茎は細く、高いところの花や葉の重さで倒れることもしばしばですが、深く張った根のおかげで折れることなく太陽に向かってさらに上に伸びようという強い力を持っています。

太陽に愛されたくて、光の方向を求め続けるチコリーは、生き物が持つ、太陽への憧憬と献身の象徴のようです。

チコリーのレメディを2滴飲むと、広く深い無私の愛の”あるべき本質”に立ち戻ることができるでしょう。

 

憎しみは自らを傷つける

"かわいさ余って憎さ百倍"、という言葉があるように、憎悪や嫉妬が生まれる元には、そもそも相手に対する強い関心、愛情があります。

好きで好きでたまらない相手から裏切られたり、信じがたい傷を受けたり、など、自分の思いを否定されたと感じ、受け入れられないと知ると、その正反対の感情が噴出してきます。これは、恋愛だけでなく、友人同士でも、ビジネスの現場でも、一般的な生活の中にある感情です。

興味・関心・尊敬が、羨望や敵意、恨みに変わるのは、ほんの一瞬の出来事であることも、よくあることです。それほど、私たちの中には、このような否定的な感情が、常に表面上のポジティブさと表裏一体で存在しているのです。思いが強ければ強いほど、そのエネルギーが滞り、感情は一気にその反対側に逆走し、攻撃を始めます。

嫉妬心、猜疑心、嫌悪感を鎮めるホリー

ホリー(セイヨウヒイラギ)」は、トゲのあるつやつやした葉と赤い実をつける姿でよく知られています。

イエス・キリストの足元から生えた木というエピソードを待つまでもなく、世界の各地で古くからこの植物が愛と憎しみ、祝福と苦悩の象徴として伝えられてきました。

ホリーは英名で「Holly」と書きますが、それは「holy=聖なる」や「hol、whole=すべてまるごとの」と語源を同じくします。憎悪と愛情が裏腹であり、実際にはひとつの感情の表出の場が違うだけであることを示しているようです。

ホリーのレメディは、内面が調和した状態を導き、本来の自分の中にある溢れる愛を思い出させてくれます。

 

自分はかわいそうな被害者だという思い

同じ羨望から始まって憤りや苦しみを感じるとき。それでも、相手を攻撃し否定するのではなく、自分のかわいそうな立場を思い、自分を責め苛むばかりのネガティブな感情もあります。

人の幸せを妬み、その幸せが早く終わればいいのに、と思ったり、更にはそれより不幸な自分自身のことと引き比べては惨めな思いになってくる。自分の運命は自分ではどうしようもないもので、周りの幸せのための犠牲者とさえ思っているかもしれません。

相手に眼差しを向けることなく、自分がよりよくなることや変わることを拒否しているので、人と引き比べては否定的な感情が湧き出て内面でくすぶり続けます。自分を取り巻く周囲を恨み、関係を閉ざして、常に自分の世界の中だけで幸不幸をはかります。

自己愛が強すぎるあまり、自分で自分の感情を壊しているかのようです。

自己憐憫で内面にくすぶる気持ちにウィロー

ホリーが外に向かう攻撃的な感情のときに飲むのに対して、「ウィロー(ヤナギ)」は、外界に対する怒りを自分の内面に引き込み、苦しむときのためのレメディです。

ウィローは植物として、非常にしなやかに風を受け止め、そよぐことができる柔らかい質を持っていますが、ウィローがネガティブな状態は、硬直して周りの環境となじむことを拒否しているのです。

ウィローは、頑なな自己愛を解き、否定的なものの見方を肯定的なものに変え、自分の運命に責任を持ち、真の愛情をまっすぐに受け止め、それを自分の内面の力で表出することができるように癒すでしょう。


自己愛が周りを遠ざける

自分のことを語るのに饒舌で、話好きの人は、もしかすると話している自分の”声”を自分で聞くことで、存在を確認しているのかもしれません。

何人かで楽しく話をしていても、自分の話を聞いて欲しがり、他の人の話を遮っても自分の問題に話を持っていきます。自分のことを語るのに夢中なので、他の人が話したことに感情移入することもなく、逆に自分の話を聞いてくれる人なら、初対面でも相手は誰でも構わなかったりします。

内向的で口数が少なくても、自分が解決したい問題だけにこだわり、周りの人の状況に関わらず話しかけたり解決を求める人も、このタイプです。

悩みが大きく、頭から離れず、それを誰かに話さずにはいられない思いのときは、誰でもこうした状況に陥ることがあることを示唆します。でも多くのこの状態に陥った人は、自分が周りの人を縛り付けて無理矢理話相手にしてしまっているとは感じません。

愛情に飢えて自己中心的になっているときにヘザー

ヘザー(ギョリュウモドキ、カルーナ)」は、夏の間、厳しい崖や高地で他の植物もないようなところに、密に地表を覆う絨毯のように白からピンクに咲く低灌木です。

英文学の名著のひとつ『嵐が丘』でも、その舞台であるヨークシャーの厳しい気候の中に鮮やかに描かれていました。薄紫の花が強風にそよぎたなびく様子は、花言葉が「孤独」「自立」であることに頷かされます。

ヘザーのレメディを飲むと、自分が寂しいのは、自己中心的な振る舞いがもたらしているのであって、自分から周囲への働きかけが相手の状況を思いやる温かな思いとともにあるならば、孤独を感じる必要がないことに気づくことでしょう。

真の共感性と感情移入ができるコミュニケーションによって、ヘザーのネガティブな状態を救います。

 

深く強い愛の置きどころはどこ?

人の生活は常に愛情に満たされているはずのもの。

もしそうと思えないときは、愛の力が勝り過ぎて、自分にしか見えないものになっているのかもしれません。

誰かに対しての強い衝動は、自分自身の内面をも無意識に傷つけます。

バッチフラワーレメディによって、その強い思いが、相手に対しても、自分に対しても、愛の置き所をあるべき場所に戻し、柔らかく燃えている状態にするでしょう。

強すぎる愛を自分の中に感じたときには、これらの花を思い出してください。

 

バッチ博士の言葉

もし、私たちが自分の性質の中に、すべてに対する豊かな愛を持っていれば、私たちはそのとき誰も害することはできません。なぜなら、他人を傷つけかねない、どんな行動、どんな思いにかられようとも、その愛が私たちの手から離れず、心から離れないからです。

しかしそんな完全な状態には、私たちはまだ達していません。もし達したとすれば、私たちはこの世に存在する必要がなくなるでしょう。しかし、私たちは全員がそういう状態を求め、それに向かって進んでいるのです。

『なんじ自身を癒せ(Heal Thyself)』エドワード・バッチ(1930)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊

京ヶ島弥生 のプロフィール

京ヶ島弥生

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。


東京は下町生まれ、1986年に鎌倉・七里ガ浜に移住。

2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。


東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。

こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。



バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師

IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト

日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター

有限会社フロスヴィータ 代表取締役


ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/


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