内なる陰陽五行を調える方法『私らしく生きるための東洋の智慧(連載第六回)』

2020.10.19

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城戸亜輝子

城戸亜輝子 ( Kwan-Yin クワンイン オーナーセラピスト )

リラクゼーションサロンでリフレクソロジー、整体、ロミロミなどのべ7,000人以上のボディケアを担当。またオーラソーマの探求をスタートし「Kwan-Yin クワンイン」をオープン。現在は新たに四柱推命や陰陽五行を取り入れたメニューを提供中。

私たちの生年月日の神秘

私たちが「Who am I?(私とは何者なのか?)」を世界に問いかけたのが、おぎゃあと産声を上げて生まれた瞬間だといわれています。生年月日、そして生まれた時間には、私たちの生命にまつわる情報がすべて詰まっているのです。

それらの情報を【木・火・土・金・水】という五行から派生した十干と十二支で表したものが私たちの命式であり、それを読み解く占術が四柱推命です。

四柱推命は中国で生まれた、陰陽五行をベースとした運命学のひとつ。現代でも「私たちの運命を診る占い」というイメージが強いですよね。

四柱推命から診ることができるもののひとつに、私たちの身体的な特徴があります。例えば、痩せているとか太りやすいとか、不調を感じやすい季節だとか、ケガをしやすい身体の部位だとか。

古代から中国では、当時の皇帝たちがいかに自分の作った国を繁栄させて、その時代を長く保つことができるかを診るために、四柱推命を活用していました。そのため自分の身体的、また精神的な弱点を周りの敵陣に知られないように、生年月日を隠したり偽ったりしていたそうです。

実は「帝王切開」という言葉の由来にも、四柱推命から帝王にふさわしい生年月日を割り出し、その瞬間に合わせて子供をお腹から取り上げていた、という説があります。現在、帝王切開の語源はドイツ語由来のものであるという説が有力ですが、私たちの生年月日がいかに重要視されていたかが窺い知れる逸話です。

 

陰陽五行を使って健康な毎日を

私たちが幸せに生きるために、それぞれが持っている陰陽五行のバランスを調えることが大切だということは、これまでのコラムでもお話してきました。

これはメンタルや才能といった精神的な部分だけではなく、実は健康面からも言えることです。

日干が陽の水である壬(じんすい・みずのえ)で、秋生まれの方の例を挙げてみましょう。

秋は五行でいうと「金の季節」にあたります。

金は性質として、弁別性という物事を白黒ハッキリと分ける力を持っていて、同時に「冷やす」という働きもあります。

秋は収穫の時期。

春夏を超えて実った稲穂や果実は刈り取られ、また樹木の葉は枯れて、木から離れて土へと還っていきます。そして気温は徐々に下がっていき、寒い冬へと向かいます。

そんな風に、金のエネルギーを強く持つ人は冷えやすい体質であるとみて取れますが、更に例に挙げている方は、日干という自分自身の魂や自我を表すところが【壬】という水の質。水がたくさんの金で冷やされると氷になるように、この方は冷えやすい体質かもしれないな、ということが分かりますね。

身体が冷えると婦人科系のバランスを崩しやすくなるので、対策としては、冷えとり療法を取り入れることや、体を温める食べ物を積極的に摂るなどをおすすめします。そして、身体の冷えはメンタルにも強く影響するので、心まで凍えてしまわないために、人との触れ合いや衣食住を充実させることも大切。

このように四柱推命で自分の体質や、それが心に与える影響を知っておくことで、毎日の生活の中で意識できることがあるのです。

身体が健康であること、心が元気であること、そして良い運気は、すべて陰陽五行のバランスが調ってこそです。

四柱推命はパーソナルな占術ですので、もっと細かく診ていく必要はありますが、ご自身の日干と生まれた時期からだけでも、体質の傾向は見てとれるかと思います。

 

様々に活かされる陰陽五行の智恵

四柱推命の他にも、陰陽五行を使った施術や占術、健康法は多くあります。ここでそれらをいくつか見ていきたいと思います。

◎九星気学…生年月日を用いて、個人の運勢だけでなく吉方位・凶方位なども診ることができる占術。天の気(エネルギー)を取り入れて、人生に活かすための学問です。毎日吉方位に行くことで、その人に必要な五行の気を取り入れることができるといわれます。
◎風水…方位を用いて土地そのものの陰陽五行バランスを整えて、その国や地域の繁栄やそこに住まう人たちの安寧を生み出すもの。また個人の生年月日から鑑定することで、その人自身や家庭の幸せを呼ぶ家相を診ることができます。
◎鍼灸…身体の気(エネルギー)の流れの滞りを解消して、健康を保つための療法。「病気とは、五行のバランスが崩れたものである」という考え方の元、五臓六腑のエネルギーが流れる経絡上のツボを刺激することで、気の流れを促して体の五行バランスを正常にします
◎薬膳…食事を用いた養生法。私たちの身体は日々口にするものから作られていて、食事から病気の予防をすることができるという、「医食同源」の思想から発展したもの。体質や体の状態をチェックして、五行のバランスを取り戻せるように食材や調理法を決めます。

他にも様々な占術や療法がありますが、すべてに共通して言えるのは、「私たちの身体的・精神的な陰陽五行のエネルギーバランスを調える」という目的を持っているということです。その方法として、どの占術や療法を用いて行うのか?というだけ。

鍼灸や薬膳という療法からみた私たちの体質や不調と、四柱推命や九星気学からみたそれは、実は何ら相違がないといわれています。

余談ですが、風水で「最近ツイていないな…と感じている人は、引っ越しするときもそういう気を持った家相を選んでしまいやすい」という話を聞いたことがあります。やはり自分の内なる陰陽五行のバランスと波長が合う人や環境を、自然と引き寄せているのでしょうね。

私たちが幸せに生きるために、身体から調えるのか。それとも、心や内側から調えるのか。はたまた周りの環境から調えるのか。

先ほどの風水の話をはじめ、私たちに起きる出来事や体の不調は、「内なる五行のアンバランスに気づいて!」という、もう一人の自分自身からのメッセージかもしれません。それらを敏感にキャッチして、ぜひご自身にとってのベストなコンディションを創っていければ、より自分にとって幸せな人生を送ることができるのだと思います。

 

四柱推命を日常に活かそう

先に挙げたいくつかの方法の中でも、四柱推命は精神的な面からも身体的な面からも、様々な角度で五行のバランスを診ていくことができ、それを調える方法も特別なことではなく、生活に取り入れやすい方法であるのが魅力のひとつです。

例えば、巷には沢山の民間療法やセラピーがありますが、その中でもアロマテラピーが合う人、整体が合う人、鍼灸が合う人…なども四柱推命から知ることができます。体に良いといわれるものがすべての人に当てはまらないのは、それぞれの体質があるからなのですね。

そして健康面から自分自身を調えると、それに合わせて、心の状態や運気も安定していきます。

人によっては、小説を読んだり、自炊をしたりといった、そんな日常的な行動が開運のカギになることだってあります。

私たちが持って生まれた才能や使命を活かしていくためには、生活を大きく変える必要はなく、実は日常の小さなことをコツコツと変えていくことが大切なのです。

そのためにも、自分にとって必要なモノをパーソナルに知ることが必要だといえます。

それらを踏まえて次回からは、みなさんが持って生まれた性格や体質の傾向を【木・火・土・金・水】の五行タイプ別にみていきながら、毎日をより幸せに過ごすためのヒントをお伝えしていきたいと思います。

城戸亜輝子 のプロフィール

城戸亜輝子

会社員時代、セルフケアのために学んだアロマテラピーの奥深い世界に魅了され、本格的にアロマセラピストの道へ進むことを決意。

2008年から約5年間、福岡市内のリラクゼーションサロンにてリフレクソロジーや整体、ロミロミなどを通し、のべ7,000人以上のお客様のボディケアを担当。

その後、自分の今後を悩み始めたタイミングで、イギリス発祥のオーラソーマ®と再会。サロンの店長として日々奮闘する傍ら、オーラソーマの探求をスタートする。

より自分らしい生き方へとシフトさせてくれたオーラソーマの魅力、そして、体だけでなく心をケアすることの大切さをもっと伝えていきたいと、2013年5月【Kwan-Yin クワンイン】をオープン。

5周年を迎えた2018年5月、結婚という転機を迎えて自宅サロンとして再出発。

「心身両面、そして魂からの歓びと幸せをサポートする」という想いは変わらず、新たに四柱推命や陰陽五行を取り入れたメニューを提供中。


ホームページ→ https://www.kwan-yin.jp


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