姿勢美人を目指そう(後編)~骨盤の安定は、心の安定につながる~『四季に寄り添い、祈るように暮らす(連載第五十六回)』

2020.6.12

  • twittertwitter
  • facebookfacebook
  • lineline
三浦奈々依

三浦奈々依 ( フリーアナウンサー )

フリーアナウンサー・神社仏閣ライター・カラーセラピスト。
ラジオ番組にて15年にわたり、アーティストインタビューを担当。現在はDatefmにて毎週土曜12時放送「IN MY LIFE」のパーソナリティーを務める。東日本大震災後、雑誌Kappoにて約7年にわたり「神様散歩」の連載を執筆。カラーセラピストとしても全国で活動中。

真の美しさは、「姿勢の美しさから生まれる」と言っても過言ではありません。

美しい姿勢を手に入れることにより、肩こりや腰痛の悩みから解放され、体幹も鍛えられ、体の機能が向上します。

前回は、姿勢美人インストラクター NAOさんがジムのチラシで、運命的な出合いを果たした、『ポルドブラ』という体操をご紹介しました

まだの方は是非お読みください → 前編      

初めての方は体がグラグラッとして、足が床についてしまったという方も多いでしょう。

NAOさん曰く、「それでOK!」。そのグラグラッとしているときに、お腹の奥にグッと力を入れる。

そうすることで体の奥の筋肉が体を支えようと頑張って、体幹が鍛えられるそうです。

体幹が強化されると、姿勢が整い、太りにくく痩せやすい代謝の良い体が作られていきますよ。

今日は、骨盤を整える『ピルビスワーク』をご紹介します。

「骨盤を整えると、自然と心も安定します」と、NAOさんは話します。

就寝前が効果的。

寝たままのスタイルで出来る体操です。

姿勢ブスになっていませんか?

さて、ポルドブラ認定インストラクターとして活躍していたNAOさん。

今度は、『ピルビスワーク』と出合います。

ピルビスワークとは、自分で骨盤の歪みを矯正し、姿勢を整えて呼吸を安定させる体操です。

街を歩く女性たちを見ても、背中が丸まってアゴが前に出ている、猫背の姿勢の人が非常に多いと感じていたNAOさん。

「猫背はまず、肺を圧迫します。すると呼吸が浅くなり、体内に酸素や血液が回らなくなって、体の機能が低下します。体の中心で、上半身と下半身を支える要である骨盤です。大きな骨なので、歪みやすいのです。中でも、一番、骨盤の歪みを生み、お尻を大きくしてしまうのが、正座を崩した横座りなんですよ」と言われて、ドキッとしました。

姿勢ブスは骨盤の歪みを生み、体の機能を低下させます。

注意しましょう。

ある生徒さんの劇的な体の変化

福島県の広報誌でピルビスワークのお知らせを見て、初めてご参加された60代後半の女性は、骨盤の歪みを矯正し、姿勢矯正、肩凝り解消、偏頭痛改善という内容に惹かれ、お申し込みを。NAOさんのもとで3年にわたり、レッスンを続けていらっしゃいます。

第一回目のレッスン。

その女性はピルビスワークをしている時、ずっと苦しそうなお顔をされていたそうです。

理由は、骨盤の歪みから全身(特に肩と背中)の骨格が歪み、身体のあちこちの筋肉が凝り固まっていたから。

痛くて辛いピルビスワークを続けようと思った理由をお尋ねすると、「体操している時の痛みより、終わった時の爽快感、気持ちの良さが上回りました!」と、にっこり。

NAOさんが女性の立ち姿を見ると、右肩が左肩よりも随分と上がっていました。

ピルビスワークでは、肩が上がっている側の骨盤を「骨盤変位側」と言います。

骨盤が変位している側に、日常的に体重と力が強くかかる姿勢や動きが多いと考えます。骨盤変位側の股関節が外旋するため脚が長くなり、その影響で床を押す力が強くなる。

押した分だけ押し返してくる反作用の力が働き、床も体を押し返してくるため、腰、肩、顔などが引き上がるのです。

女性がサークルに通ってから3ヶ月が経った頃、左右の肩の高さが揃ってきたのが分かりました。体操中あんなに苦しそうだったのに、気づいたら穏やかな表情に。

NAOさんは、女性の凝り固まっていた筋肉がほぐれ、骨盤が正しい位置に戻ってきたためだと確信したそうです。

「以前は常に腰が痛くて、急に痛くなる時もあったので、また痛くなったらどうしよう、といつも不安でした。でも、ピルビスワークをするとその痛みから解放されます。皆さんと同じように動けるようになったことが嬉しい!」と話す女性は、以前は300メートル歩くだけでも息が上がり辛かったのが、今では楽々15キロのウォーキングへ。

 

あなたの骨盤の歪みをチェック!

以下の質問に心当たりのある方は、骨盤が歪んでいる可能性大です。

〇片脚に重心を乗せて立つ
〇足を組んで座る
〇いつも同じ肩で荷物を持つ
〇いつも右ばかりで物を噛んで食べる
〇正座を崩した横座りをする
〇いつも同じ側の肩を下にして寝る
〇スマホを上から下にのぞき込むようにして見る(頭を下に落としてスマホを見る)
〇仙骨を潰すような姿勢で座る
〇気づくと口呼吸になっている

NAOさんが伝授する骨盤体操

今回は、ピルビスワークの基本である「骨盤呼吸法」をご紹介いただきました。

骨盤の歪みを矯正するのに最も大切なのが、骨盤呼吸法。

腹式呼吸に合わせて骨盤を開閉させる呼吸法です。

まず、仰向けになります。

脚をヨガマットの幅に開き、両膝を立てます。

両腕は伸ばし、手のひらを上に向けます。首や肩の力を抜いてリラックスしましょう。

顎を軽く引いておきます。

そして、口を閉じて、舌を上顎にしっかり付けましょう。

食べ物を飲み込むとき、舌が上顎につく、その状態です。

呼吸は、吸うのも吐くのも、すべて鼻から。

鼻には、「埃やウイルスを除去する」、「取り込む酸素を適度な温度にする」、「適度な湿度にする」という3つのフィルターがあり、鼻呼吸は免疫力を高めてくれるそうです。

鼻から息を吸い、お腹を膨らませながら、膝を軽く外に開きます。

この時、骨盤は開いた状態です。 

今度は、鼻から息を吐いて、お腹をへこませながら、膝を軽く閉じます。

この時、骨盤は閉じた状態です。

【骨盤呼吸のポイント】

鼻から息を吸ってお腹を膨らませたら、腰は少し浮かせてそらせます。

鼻から息を吐いてお腹をへこませたら、背中と腰はぴったり床に付けます。

鼻から息を吸ってお腹を膨らませ、肩甲骨で床を押すように胸を開きます。

鼻から息を吐いてお腹をへこませたら、肩や胸の辺りを抜いて足の裏で床を踏み、肛門を締めます。

就寝前に5分間繰り返してください。

とてもシンプルな動きですが、継続していると骨盤の動きが良くなるので、骨盤の歪みが改善していくそうです。

体の隅々まで酸素が行き渡り、血流が改善され、内蔵の機能、代謝がアップ。

骨盤内の血流も良くなるので、婦人科系のトラブルや生理痛の改善にも繋がるそうです。

 意外ですが一番効果が出やすい箇所は、お顔。

「骨盤の形がそのままお顔の形と思って下さい。骨盤と頭蓋骨は背骨で繋がっています。骨盤がキュッとしまって引き上がれば、お顔もキュッとしまって引き上がります」とNAOさん。

毎日続ける5分の体操が、姿勢美人をつくりますよ。

美しさの秘訣

いかがでしたか?

今回は二回に分けて、姿勢美人インストラクターNAOさんに姿勢美人になるための体操をご紹介していただきました。

次回はもう少し、ハードな体操をお届けしたいと思います。

さて、NAOさんに美しさの秘訣をお伺いすると、「私が体型を維持していられるのは、毎日お客様の前に立たせて頂いているからだと思います。インストラクターは背中で語る職業です」

という返事が返ってきました。

後ろから多くのお客様の視線を浴びていると、緊張で背筋が伸びるというNAOさん。

「あれ?NAO先生、太った?」なんて思われたら大変!と、日々、食べ過ぎないように、食べ過ぎたらその後の食事を調整なさっていると伺い、NAOさんの美しさは毎日の努力の賜物なんだということを痛感しました。

また、NAOさんが思う美しい女性について尋ねると、「自分に自信を持って、ポジティブに今を楽しんでいる女性。また、内面が美しい女性は、立ち姿や歩く姿勢も美しいもの。骨盤の安定は心の安定につながりますよ」と話していらっしゃいました。

毎日コツコツお家で体操をして、美人貯金をはじめませんか?

姿勢美人インストラクター NAO  

19791月生まれ。

2013年、次男の入園を機にポルドブラと出合う。

レッスンを受け半年がたつ頃、教える側になりたいと一念発起し、ポルドブラ認定インストラクター養成講座へ。

2014年より、フリーのフィットネスインストラクターとして福島市内のスポーツジムやカルチャーセンター、小学校や企業様で活動。自主開催のサークル活動も。

ポルドブラを通して沢山のお客様を見て、以前から気をつけていた姿勢の大切さに改めて気づく。

2014年、ピルビスワークに出合い、一級ピルビスワーカーの養成講座へ。骨盤の歪みを矯正するストレッチで、体の不調、心の不調を改善し、自分自身が明るく健康的になる。

現在、ポルドブラとピルビスワークの講師として活動中。

家族に教えれば家族全員が健康に過ごすことが出来ると思い、ご主人、中3、小6の二人の息子さんと日々、お家でもトレーニング中。

三浦奈々依 のプロフィール

三浦奈々依

フリーアナウンサー・神社仏閣ライター・カラーセラピスト。

ラジオ番組にて15年にわたり、アーティストインタビューを担当。現在はDatefmにて毎週土曜12時放送「IN MY LIFE」のパーソナリティーを務める。

東日本大震災後、雑誌Kappoにて約7年にわたり「神様散歩」の連載を執筆。心の復興をテーマに、神社仏閣を取材。

全国の神社仏閣の歴史を紹介しながら、日本の文化、祈りの心を伝えている。

被災した神社仏閣再建の一助となる、四季の言の葉集「福を呼ぶ 四季みくじ」執筆。


http://ameblo.jp/otahukuhukuhuku/
アマゾン、全国の書店、世界遺産・京都東寺等で販売。


カラーセラピストとしても全国で活動中。
旅人のような暮らしの中で、さまざまな神社仏閣を訪ね、祈り、地元の人々と触れ合い、ワインを楽しむ。

おすすめ関連記事

2019 05/09

やさしい日本の文化「恩送り」『四季に寄り添い、祈るように暮らす(連載第五回)』