自己との対話が、気づきのゲートの扉を開く『対話師 山内ちえこ~「対話」からわかる魂の計画(第一回)』

2020.4.13

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山内ちえこ

山内ちえこ ( 対話師・セラピスト )

(株)ハグインターナショナルを設立後、池川クリニックにておなかの中の赤ちゃんと母親のヒーリング対話セッションの実践経験を積み、おなかの赤ちゃんをはじめとした「全てのいのち」との対話ワーク、人生と仕事の発展コンサルティング、人生や人間関係、健康などの悩みに対応するヒーリング&セラピー、様々な事象の好転・改善に向かうワーク&コーチングなどを、大人子ども問わず行う。

私を襲った数々の困難

新しいことに希望を抱いて関西に行ったのですが、土地、家族、食べ物、気候、風習など、どれもが新しいもので未経験、思いのほか緊張する毎日でした。繊細だった私は、身心の不調がどんどん強まっていきました。それは新しいことの緊張やストレスだけでなく、前から続いていたこともあったからです。

その不調とは、「摂食障害」です。不安や怖れを強く感じると食べて吐くを繰り返す、自傷行為がありました。敏感・過敏で不安定な心を隠しがんばる、周囲の期待に応えて自分の希望を表現できないなど、ありのままの自分を生きてはいませんでした。

敏感な気質が暗い方向へ向かいやすく、霊体験も多くなっていきました。不安が強まると、食べて吐くを、繰り返しそうになる自分を否定していましたし、病気とは知らず、おかしなことだと思って誰にも言えず、一人で悩んでいました。

そうこうしているうち、体に異変が起き始めます。不正出血も続きました。クリニックへ通いましたが、回復の兆しが見えず、大学病院を紹介され検査を受けました。

結果は「子宮がん」。聞いたときは頭がくらくらして、真っ白になりました。赤ちゃんは授かれないかもしれない、どうしよう・・と怖れが大きくなったのをよく覚えています。

しばらく絶対安静といわれ、自宅療養に入りました。何もできず不安な日々が過ぎ、一か月ほどたった頃でしょうか、スイミングスクールでコーチのアルバイトをやってみないかと持ち掛けられたのです。

新しい道へ、そして子どもたちとの出会い

心はよい意味でも悪い意味でも、とても揺らぎました。

いのちの期限を突き付けられたような気分になっていたので、そんな私が子どもを相手にできるのか、赤ちゃんを授かれないかもしれない私が、子どもたちを直視できるかなど、不安要素ばかりが湧き上がる中、自問自答を繰り返す毎日です。

そしてある時フッと、直観したのです。この先はどうなるかはわかないけれど、お仕事に行ったら私にとってよき方向へ動き始めるかもしれない。そう感じたのです。今までにない感覚でした。そして、アルバイトに行くと決めて動きだしました。

スクールで担当したのは、5、6歳の幼児クラスです。関西弁でまくしたて、ちゃっかりした大人顔負けの子どもたちがたくさんいて活気があふれる現場でした。子どもたちのやりとりは、まるで漫才を見ているような面白さがあり、水泳指導をしながら時には、くすっと笑ってしまうほどでした。

そんな関西の子どもたちは、私を大人扱いせずに同年代の友達のように接して来ました。対話といえるかは別にして、分け隔てのない関わり方がそこにありました。失敗しても笑って済ます。できなくても、まだできないだけ、ダメじゃない。できないことに落ち込まず、何かをするプロセスを楽しむその様子に触発されて、私は笑えるようになりました。

不安はだんだん小さくなり、食事も摂れるようになり、困った霊体験は減り、心にも穏やかさが戻り笑顔が増えて、元気を取り戻していきました。そうして2か月が過ぎ、定期検査の日がやってきました。

その頃には、ある意味の覚悟ができていたのです。寿命がいつまでかは分からないけれど、人生を投げ出すことはやめよう。赤ちゃんを授かることができなくても、それを受け入れようと。

以前の私にはない、しっかりした気持ちと自己信頼がありました。

消えてなくなった「がん」、そして・・・

スイミングスクールで子どもたちと触れ合い、命の躍動を感じて生きる意欲を取り戻せたのです。どんな自分になってもなんとかなる、そう思えるようになっていました。

検査の2週間後、結果を聞きに行くと、なんと、がんは消えてなくなっていました。

驚いたのは先生です。当時がんに有効な薬はなく、大きくなったら切除というのが定説でしたし、自然退縮するという考え方も、症例もなかったと思います。再度検査をすることになり、その2週間後、結果を聞きに行くと、今度は、もっと驚くことに、妊娠がわかったのです。

先生は以前に増して、怪訝そうな顔をしていました。当然ですよね、がんが消えて妊娠なんて結果を予想もしていなかったでしょう。私も、本当に驚きました。予期しない体験でしたが、今度は頭はクリアで、心が真っ新になりました。

ああ、そうなんだと、ただただ、静かに先生の言葉を聞ける私でした。うれしさや感情がこみ上げたのは、数日たってからのことでした。なぜ私はこのような体験をしているのか?と、振り返ってみようと思えたのもあとになってからです。

自分の内側にあった答え

自分の内にあるものを観てみよう。一人の時間をとり、今の自分と前の自分を隣同士に座らせて眺めてみました。比べるのではなく、ただ、観たという感じでした。すると、感情の動き方や考える筋道が変わっている、と気づき、なぜこの体験をしたかの意味を見つけられそうな気がしてきました。

そして、あ!と気づいたのです。修復が必要だった点を。

独りよがりな考え方の癖があり、心が暗い方向へ向きやすところを見つけたのです。そうなったのは「他者・親・出来事」のせいだ、ととらえていた私の心の核心を直視できたのです。そうした私の心の暗部と、様々な困難を通して向き合う必要があったのだと。

自分の心と真に向き合えた嬉しさが込み上げてきます。そして自分を大切にできなかった当時よりも、今は少し大切にできる自分になれたのかな・・・と思えて大粒の涙が頬を伝いました。

怯えていた心は小さくなり、次第に安定を取り戻していました。私は不調の体験で意図せず「自分との対話」を練習することになり、魂の計画の中に込めた、気づきのゲートをくぐれたのです。

対話師として活動すると決めたときも、それまでの人生を振り返り、見つけた気づきを総ざらいしました。そして自身の体験から「対話」の対象を自分とするところから、他者へ広げてみようと考え、方法をまとめていったのです。

「対話」の原点、「呼吸」は万物と繋がる

関西のスイミングスクールで出会った、屈託のない元気な子どもたちの関わり合いには、区別なき愛がありました。できてもできなくても、今ここに楽しさを感じて希望を失わずに生きるその姿勢を参考に、対話の方法をまとめていきました。

なぜこの出来事に出会ったのか、何か意味があるとしたら、それはなにかと、平らな気持ちで、自分に問いかけてみる。その時、卑下したり、責めたり、かわいそうに思ったりもしない、考え込んだり、思いをあれこれめぐらせたりしないで、自分をよりわかってみようと、やわらかであたたかい思いを自分に向けてみる。

同時に、自分の中心「自分の居場所」に向けて、息を吐いたり吸ったりしてみる。心地よく息をすることを味わうことで、自分の様子がとてもよくわかってきます。息は生きてる間だけできるもので、心も体も心地よくあれる、誰でもできることです。

息を感じて体と気持ちを一つにするとき、落ち着きが戻り安心感が湧きます。この方法を自己対話と呼び、対話の基本にしました。自己対話をしているうちに、体験したこと、人や物とのご縁の意味、魂の計画に触れる気づきのゲートをくぐって、人生を楽しめるように変わっていきます。

私は今、対話を多くの方に体験、体感していただきたい、と思っています。

どのような自分でも好き、愛しいと感じられることは、他のどんな人も、地球や宇宙の全ての生命も、同じように愛しさを感じることができる自分になれたら、とても素敵と思いませんか?その在りようを、他の方とも、動物、植物、すべてのいのちと共有できたら、素晴らしいと思いませんか?

私は日々、そうした自分で在れるようにと願い祈り、すべてのいのちと交流しながら愛と感謝を分かち合う対話を続けています。

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山内ちえこ のプロフィール

山内ちえこ

青物商家で食材、植物に囲まれた環境で、様々な種類のペットたちとともに育つ。

幼少期より「商いの盛隆は、霊的、精神的な成長が大切」と祖父母の代よりその啓発や霊的示唆を受ける。

学生時代に過去世からの課題や、親や他者との関係を通して、身心と魂のバランスに苦慮した経験を持つ中「*身心一如」すると奇跡的な体験がもたらされることを、音楽芸術やスポーツ選手経験(競泳を経て、アーティスティックスイミング=シンクロナイズドスイミングを経験)を通して学ぶ。

胎内記憶、出産時の記憶を維持して成人する。

スポーツクラブ業界で乳幼児プログラム開発を経験後に起業。水・陸で行う様々な五感と感性に働きかけるセラピーやワークを国内外で学ぶ。重度重複障がいのある赤ちゃんとの出会いにより、感覚統合的エクササイズの開発に着手。

それにより「身心一如」と「魂の計画」との関係性の研究を掘り下げながら、障がいがある子どもとそのご家族を応援するNPO活動「JOY」クラブを設立し、障がいがある子どもと親が楽しみながら潜在に持つ力を発揮できる活動を始める。

北マリアナにあるサイパン島との文化交流親善大使を経験。同政府観光局、社会貢献的事業をサポートする現地企業などとの連携で、障害がある子どもの「身心一如」を体験できる国際交流活動にも着手した。

こうした活動、事業を行う中で「魂、心、身体」に気持ちを向ける「対話」が、健康状態や妊娠出産、生き方改善などに効果を期待できることに着目、実践研究を重ねてチエコメソード「対話ワーク」として確立した。

(株)ハグインターナショナルを設立後、池川クリニックにておなかの中の赤ちゃんと母親のヒーリング対話セッションの実践経験を積み、その後、おなかの赤ちゃんをはじめとして、言葉を話せない、話さない人を含め「動・植・鉱・物」など「全てのいのち」との対話ワーク、人生と仕事の発展コンサルティング、人生や人間関係、健康などの悩みに対応するヒーリング&セラピー、様々な事象の好転・改善に向かうワーク&コーチングなどを、大人子ども問わず行う。

*「身心一如」曹洞宗開祖である道元禅師が思想書「正法眼蔵」で説いた言葉。


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