大地から溢れる"正のパワー" 〜心身を癒す神秘のパワースポット「皇居・二の丸庭園の井戸と鞍馬山・魔王殿」〜

2019.6.7

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マーク・ケイ

マーク・ケイ ( ライター・占術家 )

墨が織り成す一子相伝の占術 “篁霊祥命(こうれいしょうめい)” を主な鑑定手法とする占術家。他にも文筆家やイベント・オーガナイザーとしての顔も持つ。また引きこもり支援相談活動なども行なっている。

人生を変えるのは"パワースポット"ではなく、自分自身!パワースポットを訪れる前に考えるべきこと」「"月参り"で人生は変化する!遠くのパワースポットよりも氏神様を心の糧に」といったこれまでの記事で、パワースポットを取り上げてまいりました。

パワースポットはそれぞれ「正のパワー」と「負のパワー」を持つ場所に分けることが出来ます。

パワースポットが持つ2つのパワーの特徴とは?

「正のパワー」を持つ場所

「大地のエネルギーがあふれ出し、心身ともに気力活力がみなぎる場所」をいいます。

風水では大地に連なる山々を龍に見立てます。山脈を構成する岩や石は龍の骨、土は肉、川は血管、木々は体毛です。山脈は龍の身体そのものであり、これを「龍脈」といいます。

龍脈の中には「気」が流れており、山脈や大地の起伏によって気はひとところに集中したり、分散したりします。この気が集中する場所を「龍穴」といい、「正のパワー」を持つ場所とは、まさにこうした場所を指すのです。ですから、ご利益や開運効果が期待される場所そのものを「正のパワー」を持つ場所と呼ぶわけではありません。

「負のパワー」を持つ場所

私利私欲や利己的な念が堆積している場所、またはいわく因縁のある場所などがそうであり、こうした場所に長く滞在すると「正のパワー」を持つ場所とは正反対の作用を及ぼします。つまり肉体的、精神的パワーを減退させ、時には電磁波や磁場にも影響を与えます。顕著な例ではカメラなどのシャッターが動作しなかったり、照明が落ちたり、電気製品が誤作動を起こしたりします。

実際は人がおいそれと立ち寄るべきではないような場所が「パワースポット」だと信じられ、ご利益や開運を多くの人々が過剰に期待したがゆえに、より「負のパワー」を発するような場所に私たちの手によって変容させてしまっていることもあります。

または古い時代から「忌む」べき場所、「禍々(まがまが)しい」場所として先人たちが忌避して来た歴史的流れがあるケースもあります。

「正のパワー」みなぎる場所の恩恵を、その場所に行けば誰しもが受けられるかといえばそうではありません。これからご紹介する場所も、そこが「正のパワーを持った場所である」という「自覚」ないしは、確かに「心地良い場所だと感じる」「元気が出て来る」「安らぎを感じる」という、そこが明らかに他の場所とは異質な空間であることを「感知」する力(感受性)が必要なのです。

つまりパワーの「受け手側」が「自覚」及び「感知」という「触媒」を通して、初めて自身の心身にパワーを「感応」させ、影響や作用を及ぼし得るということです。そこが龍脈上に位置したパワー溢れる場所だと知らずに、「ただの観光地」だと考えて訪れ、なおかつそこで「何も感じない」のだとしたら、「触媒」そのものが失われた状態ですので、パワーを「感応」し得ないのです。

「感知」する力に優れた人は、そこが「パワースポット」とされている場所ではないにも関わらず、何となく他の場所と違うという言葉では表現しきれない独特の雰囲気や質感を感じ取ることが、日常的におありでしょう。

今日、ご紹介する場所は「感知」する力に優れた人には、より鋭敏に、「感知」する力をお持ちでない方も、その場の持つパワーをささやかながらにでも感じていただける「地気」の溢れる場所をご紹介いたします。

皇居・二の丸庭園内の井戸

皇居(江戸城)は徳川家康の側近であり天台宗の高僧であった天海僧正が、当時の天台密教、陰陽道、陰陽五行思想の粋を集めて、その設計に携わりました。

天海僧正は上野、本郷、小石川、牛込、麹町、麻布、白金の7つの台地の突端の延長線が交わる地に江戸城の本丸を置くように助言したそうです。

これは中国の風水術による「交差明堂形」といわれる配置であり、その中心が繁栄する大吉相なのです。

また陰陽五行説によるところの「四神相応」の思想を元にして江戸城に強力な結界を張ることも忘れませんでした。

「四神相応」とは以下のようなものです。

東に流水があるを青龍
南に沢畔があるのを朱雀(すざく)
西に大道があるを白虎
北に高山があるを玄武

「四神(四禽)」と呼ばれる神獣によって各方位を守護する意味合いがあります。平安京もこの「四神相応」の思想を元に造られ、400年の長きに渡って平安時代が続いたのです。

この「四神相応」に基づいて、江戸城の表鬼門(東北)に京都御所の比叡山延暦寺を模した上野・寛永寺を建立、裏鬼門(南西)には増上寺が麹町貝塚、日比谷を経て芝に移されます。

寛永寺、増上寺とも徳川家の菩提寺にあたります。寛永寺横に上野東照宮があり家康が祀られ、増上寺には二代秀忠以下、6人の将軍が祀られています。つまり徳川家の威光を用いて強力な霊的鬼門守護を図ったわけです。

またこれだけではなく、表鬼門の抑えとして神田明神を現在の大手町付近より現在の場所に移し、裏鬼門には比叡山鎮守の日吉大社から分祀された日枝神社を移築しました。

表鬼門側に位置する寛永寺、神田明神と裏鬼門側に位置する日枝神社、それに徳川家康が東照大権現として祀られる徳川家最高の聖域である日光東照宮と芝の増上寺は、それぞれを直線で結ぶと皇居上を交差するように配置されているのが分かります。天海僧正の結界都市づくりの徹底ぶりがうかがえます。

*伊勢と京都の距離は、日光と江戸の距離と等しく、日光が徳川家にとって伊勢神宮となるように配置されました。

江戸の三大祭である神田祭り(神田明神)、三社祭り(浅草寺)、山王祭(日枝神社)は江戸城の鬼門と裏鬼門を浄化する目的があるともいわれます。

また平将門公の地霊を各所に祀ることで江戸城、ひいては江戸の町に悪霊が侵入するのを防ぎました。

こうした鉄壁ともいえる陰陽道などを駆使した天海僧正の江戸城設計により、実際に現在でも皇居の敷地内に入ると、個人に憑いた悪霊、浮遊霊の類いは祓われるともいいます。

 

まずご紹介したいのは皇居内にある二の丸庭園の井戸です。皇居全体が非常に旺盛な「気」に満ちた場所ですが、大手町側に位置するこの二の丸庭園は特に清々しい場所です。二の丸庭園は「東御苑」の一部であり、一般公開されていますので無料で入ることが出来ます。

東御苑へは、大手門・平川門・北桔橋門にある窓口で入園票を受け取り、入ることが出来ます。目指す二の丸庭園の井戸へは大手門からのルートが最も近いのですが、皇居内の旺盛な気をより感じるためには桜田門から入り、二重橋を経て外苑経由で大手門から入園するコースがお勧めです。

また本丸跡である大芝生広場も大変「気」のみなぎる場所であり、天気の良い日などは是非、寝転がって大地から湧き出すエネルギーを体感して下さい。

この大芝生広場は平成2年の11月に昭仁上皇の天皇即位に際して「践祚大嘗祭」が行われた場所であり、今年11月にも同様に行われる予定です。前回の大嘗祭時は東御苑一帯が約5ヶ月間に渡って全面休園しましたが、今回は本丸跡に限定して休園となるようです。

さて、二の丸庭園内に入ると鮮やかな緑に包まれた雑木林が現れます。

井戸の具体的な場所は申し上げませんが、この雑木林を抜けたあたりに、その井戸はあります。

この井戸を目にして一番に感じるのは、その神秘的な佇まい。井戸の水の中には、白く微細な気泡が溢れており、それが陽光に照らされてキラキラと美しく光っているのです。霞がかかっているようにも見えます。これはアルカリ性の微炭酸を含む水が湧き出ているため、これが神秘的な雰囲気を演出しているのです。

井戸からこぼれ落ちる水の音、そして鳥のさえずり、木々の葉と葉がすれ合う音を聞きながら、目を閉じてリラックスしてみましょう。大地のエネルギーをきっと感じていただけると思います。

京都・鞍馬山 魔王殿

「魔王殿」は京都の北に位置する鞍馬山の奥深くに鎮座しています。

「大杉権現社」から魔王殿にかけての一帯は、京都最強のパワースポットと形容されているほどです。

鞍馬寺の本殿金堂前の金剛床には宇宙のエネルギーである尊天の波動が果てしなく広がる星曼荼羅が模され尊天(千手観世音菩薩と毘沙門天王と護法魔王尊が一体となった存在)と一体化する修行の場とされています。

この金堂から奥之院参道へと山道を歩くと、貴船寄りの場所に「魔王殿」が姿を現します。650万年前に金星から護法魔王尊が地球に降り立った場所とされています。

この場所では瞑想や祈りを捧げる方が多くいらっしゃいます。また、静謐で荘厳な雰囲気をただただ、そこに佇んで味わっている方もいらっしゃいます。

二の丸庭園の井戸は優しく穏やかな気の流れを感じますが、この魔王殿は「目を見開かせる」「覚醒させる」「開眼させる」ような強いエネルギーを感じます。

目の前を覆っていた薄ぼんやりとした霧が視界から消えてなくなるようなイメージです。また身体的にも顕著に影響を及ぼすようで、私自身は非常に体調が悪い日に立ち寄りましたが、この場に立った瞬間に体がフワッと軽くなり、体調の悪さはみるみるうちに軽減しました。

非常に強い気を発しているだけに、人によってその効果の出方には差がありますし、善し悪しもあるかと思います。より感受性が強い方であれば、めまいがしたり、吐き気をもよおしたり、頭が痛くなるということもあるかもしれません。

そうした時には、この場を一旦離れて、再度ゆっくりと時間をかけて近付くようにしましょう。

魔王殿へは叡山電鉄鞍馬線の終点である鞍馬駅がスタート地点となります。浄域への結界となる仁王門をくぐり抜け、ケーブルカーや九十九折参道を経て、鞍馬寺本殿金堂に至ります。ここから本格的な山道である奥の院参道となり、源義経が幼少の頃、天狗とともに兵法の修行を行った「木の根道」や、湧水を汲んで飲んだ「息つぎの水」などがあります。

鞍馬は昨年発生した台風21号の影響で大杉権現社が倒壊するなど、大変な被害を受け長らく通行止めとなっている箇所もありましたが現在、鞍馬寺霊宝殿から貴船へと抜ける奥の院参道は全て通行が可能となっています。

鞍馬や魔王殿については、次回「貴船」と合わせて詳細なレポートをご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!

マーク・ケイ のプロフィール

マーク・ケイ

画家の父、歌人の母のもと、福岡市博多区で生まれる。

バンド活動を経て、DJ、オーガナイザーとしてアート系イベント、音楽イベントなどを多数手掛ける傍ら、フリーライターとしても活動。音楽雑誌でのアーティスト・インタビュー記事に始まり、書籍、フリーペーパー、WEBなどの媒体で社会問題からオカルトまで幅広いジャンルでコラムを執筆。

引きこもり、不登校、心の病など自身の経験を活かし「ピアカウンセリング」を主軸にしたコミュニティを立ち上げる。のちにひきこもり支援相談士として当事者やその家族のサポート、相談活動を行う。

現在は亡き父から継承した一子相伝の墨を用いた占術『篁霊祥命』や独自のリーディングによって鑑定活動を行っている。2019年で鑑定活動は14年目を迎える。

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